桜堤を守る

Vol-3 お花見の季節に向けて

桜堤を守る「NPO法人幸手権現堂桜堤保存会」の皆さんが実際にどのような活動をしているのか、お話を伺いました。

NPO法人幸手権現堂桜堤保存会

お花見のシーズンに堤を訪れると、桜、紫陽花、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)が満開に咲いています。その季節になれば花が咲くのが当たり前!と思ってしまいますが、満開の花を気持ちよくお楽しみいただく為、裏で活動している保存会の皆さんがいます。

保存会のメンバーは、現在64名。地元の方を中心に以前幸手市に住んでいた方や近隣の市町村の方などです。ボランティア活動にもかかわらず、昨年1年間(2006年)で、半日以上作業に参加した方は延べ1,462名にもなります。

桜堤を大切に思う方達によって、権現堂桜堤は守られているのです。3回目の「桜堤を守る」では、そんな保存会の実際の活動をご紹介します。

枯れ枝は多いときには軽トラ4台分も

桜の木は、人間の髪の毛と同じで新しい枝が生えてきたら古い枝が枯れて折れる。と再生を繰り返します。その為、ほおっておくと堤には大量に枯れ枝がたまってしまいます。活動の一つである“枯れ枝の回収”は定期的に行われますが、多い時には、軽トラック4台分にもなります。

また、落ちている枝だけでなく、枯れて折れそうになっている太い枝も事前に切り落とします。これは、散策する方の頭に枝が落ちてこないようにという安全対策です。特に桜まつり期間中には人の目の高さなど危険な枝がないか、強風の次の日に折れている枝はないかなどの見回りは念入りに行います。もちろん桜にも優しく、切った枝の切り口には薬をつけたり消毒作業を行い木が病気にならないように配慮をします。

危険箇所の補修

権現堂は土手になっている為、ほろ酔い気分でお花見をする方には危険に思える斜面が多いです。そんな場所も日ごろから点検をして補修をしています。

雨で土が流れ出した斜面には土を補給し、足を滑らせてしまいそうな所にはロープを張ります。散策し易いように丸太の階段も保存会が手づくりで設置しています。古くなり腐ってしまった丸太も桜まつりの前に取り替えています。

梅雨の時期の草むしり

1年を通して色々な作業をしていますが、一番大変なのは、梅雨の時期に行う草むしり。約1kmにわたる堤では、作業が終わる頃には、またスタート時点で草が生えてきてしまいます。それでも、せっかくの紫陽花が雑草に埋もれないようにまた草むしりをしていきます。雨の日でも楽しめるのが紫陽花のお花見の良い所ですが、裏では保存会の大変な苦労があるのです。

次の季節のために

桜は4月、紫陽花は6月、曼珠沙華は9月と花の見頃の季節は決っていますが、その季節に向けて寒い時期から準備をしています。

最近は、曼珠沙華と言えば幸手と思い浮かべていただけるようになってきました。年々曼珠沙華のお花見のお客様も増え、昨年(2006年)からは、曼珠沙華祭りもスタートしました。一面に赤いじゅうたんが広がるように、今年も早くから球根を植えて準備をしています。きっと第2回曼珠沙華祭りの時期には去年よりも広がる曼珠沙華をお楽しみいただく事ができるでしょう。

また、新たに水仙も植えはじめました。曼珠沙華が終わると桜まで少し寂しい時期が続いてしまいますが、これからは冬の季節の“水仙ロード”もお目見えする予定です。見頃になるまではあと1・2年お待ちいただくかと思いますが、お楽しみにお待ち下さい。

 

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